キレイの敵は「骨やせ」だった!

知らないうちに進む骨やせ

年齢を重ねるほど顔のしわを気にする人が増えてきます。ほうれい線、目の下などは特に気になる人が多いかもしれません。年齢とともに皮膚の弾力が低下すること、皮膚を支えている筋肉が弱くなることがしわの原因であることは古くから知られていました。でも実はそれだけではなく、もうひとつ見逃せない原因があることが近年の研究で明らかになってきました。それは、顔の骨量が減る「骨やせ」です。

全身の骨量は20代をピークに少しずつ低下しますが、女性の場合は閉経後に急激に低下します。顔も骨量が減って縮み、目の周りと鼻の穴が大きくなり、あごが小さくなります。すると、筋肉の付き方が変わって皮膚を支える力が弱くなります。その結果、皮膚がたるみ、ほうれい線や目の下のしわなどができやすくなるのです。

 

骨が若い人は顔も若い

実際の年齢よりも若く見える人には共通点があることが研究により明らかにされました。それは骨密度が高いことです。
40~80歳の男女427人を対象に、顔のしわの深さ、長さ、数を皮膚科医が評価し、点数化しました。参加者を骨密度の高いグループと骨密度の低いグループに分け、しわの重症度を示すこの点数を比較したところ、骨密度の高いグループの方がほうれい線、目の下のしわなど11か所で明らかに点数が低かったのです。
これまでは、しわは皮膚や筋肉の衰えにより起こると考えられていましたが、その土台となる顔の骨量が減る「骨やせ」もしわに大きく影響していたのですね。

では、「骨やせ」を抑制するためにできることは何でしょうか?
ポイントになるのが日々の「骨活」です。骨づくりに欠かせない栄養素を積極的にとること、そして適度な運動を行うことが骨の健康維持のサポートになります。
 骨の主要な成分であるカルシウムは不足しがちな栄養素ですので、意識してとる必要があります。また、骨にはカルシウムだけでなく、コラーゲンも含まれていますので、コラーゲンの材料となるたんぱく質をしっかりとることも大切です。

明日のキレイと元気のために、今日から「骨活」をはじめてみませんか?

 

【参考資料】

  • Aesthetic Plastic Surgery 2012; 36: 753-760
  • Aesthetic Surgery Journal 2012; 32: 937-942
  • Journal of Pakistan Association of Dermatologists 2023; 33: 846-851