私たちの身体に欠かせない水やミネラルは、腸の細胞のすき間から血管の中に吸収されます。
一方、病原体や有害物質のような“身体に悪いもの”は、そのすき間を通り抜けることはできません。ところが、腸内環境が乱れると、そうした身体に悪いものまで血管の中に入り込んでしまうことがあるのです。
この状態は「腸もれ」と呼ばれ、放っておくと身体に悪いものが肌にまで届き、ニキビや肌あれを引き起こすこともあります。
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つまり、美しい肌をめざすなら、スキンケアだけではなく「腸内環境のケア」も欠かせないのです。
では、腸内環境を整えるにはどうしたらいいのでしょうか?
改善の鍵は食物繊維とポリフェノール
腸内環境を整えるには食事が大切ですが、今回はその中でもおすすめの食品成分を2つご紹介します。
まず1つ目は「食物繊維」。
食物繊維が便秘を改善することはよく知られていますが、良い腸内細菌を増やしたり、「腸もれ」を抑える働きがあることもわかっています。
そして2つ目が「ポリフェノール」。
果物や野菜などに含まれているポリフェノールは、生活習慣病を予防する働きがある事が以前から知られていましたが、最近の研究では腸内環境を整える働きもあることが明らかになってきています。
ペクチンとポリフェノールが豊富なプルーンでキレイに

プルーンには食物繊維の一種であるペクチンとポリフェノールが含まれています。
最近の研究では、プルーンを食べることで、
・良い腸内細菌が増える
・「腸もれ」が抑えられる
という、うれしい変化が確認されています。
つまり、プルーンを食べると、腸内環境が整うので、きれいな肌をつくるのに役立つことが期待できるのです!
日々の食生活にプルーンをとり入れてみませんか?
【参考資料】
・Allergy, Asthma Immunol Research 2018; 10: 354-362
・Gut Pathogens 2011; 3: 1
・Carbohydrate Polymers 2022; 287: 119363
・Journal of Clinical Gastroenterology 2016; 50: S231
・Journal of Bone Mineral Research 2023; 38: 264
・Food & Function 2022; 13: 12316-12329