「便秘を解消すると、肌に良い」と、聞いたことはありませんか?
これって、単なる気のせいではなく、実は身体の仕組みと関係している事実なのです。
便秘になると、体外へ出るはずだった便が腸の中に長い間とどまるため、腸内環境が悪くなり、ある種の腸内細菌によって有害物質がつくられます。その有害物質が血流に乗って全身をめぐり肌に到達することで、「肌あれ」や「くすみ」などの引き金になってしまうことがあります。反対に、腸が元気に働き、便がきちんと排出されると体内の不要なものをしっかり出せて、腸内環境が良くなり、肌の調子も整いやすくなるのです。
つまり、美しい肌への第一歩は腸内環境を整えること。
外からのスキンケアだけでなく身体の内側からのケアも意識することが、年齢を重ねても健康的で輝く素肌を守る秘訣になります。
注目!覚えておきたい美容のキーワード 「腸皮膚相関」
腸と肌の間には、神経や免疫、ホルモンなどを通じて深いつながりがあることが分かってきています。
近年の研究では、腸の調子が肌に影響するだけでなく、肌の調子が悪いと、腸内環境も悪くなるという「双方向の関係」が報告されています。
この考え方を「腸皮膚相関」と呼び、美容と健康の新しいキーワードとして注目されています。
美肌ケア・・・・・・まずはおなかの調子を良くすることからはじめてみませんか?
【参考資料】
・Allergy, Asthma Immunol Research 2018; 10: 354-362
・Gut pathogens 2011; 3: 1
・Microorganisms 2019; 7: 550
・Frontiers in Microbiology 2018; 10; 9: 1459
・Frontiers in Microbiology 2016; Jul 11; 7: 1081
・Bioassays 2016; 38: 1167-1176
・Life 2022; 12: 936
・腸内細菌学雑誌 2011; 25: 2