顔はメイクで整えられても、手は“素肌の実力”がそのまま表れます。手は思っている以上に人から見られています。
国内のある調査によると、「手は年齢が出やすい」と感じている人がなんと85%。それにもかかわらず、「顔ほどはケアをしていない」人が74%に上るというギャップがあることがわかりました。つまり、手のケアは改善余地が大きいと言えるかもしれません。
見られているのに、何も対策していないのはもったいない。
この冬はワンランク上の印象をめざしてみませんか。
キレイな手を保つ工夫
その効果を高めるにはまず身体の内側からの栄養補給が重要です。たんぱく質、ビタミンA、α-リノレン酸などの栄養素は、健やかな肌づくりに欠かせない栄養素です。日々の食事や間食からバランス良くとり入れていきましょう。
<肌づくりに大切な栄養素とその働き >
- たんぱく質:皮膚と爪の主成分
- ビタミンA:皮膚の細胞の成長を促し、健やかさを保つ
- α-リノレン酸:セラミドの成分
空気が乾燥する冬場は、手荒れが起こりやすい季節。保護クリームを使うと、皮膚表面に被膜をつくり手肌のダメージを抑えることができます。また、皮膚の修復は夜に活発になることがわかっています。就寝前には、うるおいのあるクリームでしっかり保湿し、仕上げに綿手袋を着けて寝るというのはいかがでしょうか。保湿効果が高まるという報告があります。
この冬は、日常のケアを通して、手から「キレイと元気」を育てていきましょう。
~より詳しく知りたい方へ~
手荒れが起こりやすい理由
手の甲は角質層が薄く、皮脂膜の成分である皮脂が少ないので、肌のうるおいを保つ役割がある「天然保湿因子(NMF)」や「セラミド」が失われやすいことから、手は乾燥しやすい部位と言えるかもしれません。これらが減少するとバリア機能が低下し、病原体や物理的刺激の影響を受けやすくなり、手荒れを引き起こしやすくなります。


手荒れ対策の基本:「刺激を減らす」
- 水仕事は手にとって慢性的ストレスのため、手袋が使える場面では積極的に着用する。
- 水温が高いほどNMFやセラミドが失われやすいため、水仕事や手洗いの際はできるだけぬるま湯を使う。
- ウイルス対策としてのアルコール消毒は蒸発時に皮膚表面の水分を奪うため、必要最小限にとどめる。
【参考資料】
- 「手・爪・指周りの肌トラブル」意識調査 2025年10~11月 PR TIMES
- 皮膚科学(文光堂)
- 標準皮膚科学 第12版(医学書院)
- 化粧品・外用薬研究者のための皮膚科学(文光堂)